町田 寿司 すし処半田

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駅から少し離れていて、知る人ぞ知るというお店

初老の夫婦が２人でやっている小さな寿司屋である

町田というところは、不思議と美味しい寿司屋がない

と

こぼしていたら、あるお方がここを紹介してくれた

例によって刺身と日本酒から始まって握りに行くわけですが、

ああ　寿司を食べてるなぁ　と　幸せになるくらい美味しい

寿司というには、トロだけ美味けりゃいいというものではない

白身→アジ→コハダ→赤身→中トロ→赤貝→イクラ→ウニ→アナゴ→タマゴ

というような流れを楽しむものでもあるからである

音楽的なんですね

一度狂うと取り返しがつかない食べ物でもある

まぁ　そんなこと考えなくてもどれを食べても美味しいです

昔はエビといったらマキ（車えびの小さいやつ）くらいしかなかったですよ

とか言いながら車えびのオドリを出してくれたりします

こういう隠しダマもうれしい

ご主人はあまりしゃべらない

偏屈な親父という意味ではなく、温和で物静かな方　という意味

そのかわり、おかみさんがめっぽうおしゃべりだからバランスが取れている

ここへ誰かを連れて行くと、その人は必ず他の誰かを連れて行って　さも自分が発掘したような顔をする

自分もそのうちの一人なわけである